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英検の二次試験対策とは?面接のコツを解説します

英検では3級以上を受験する場合、一次試験に合格すると二次試験があります。二次試験はスピーキングのテストで、面接官と対話をする形で実施されます。合格するためには、正しい発音で音読することや、英語の質問に対して英語で適切に応答することなどが必要です。

この記事では、英検の二次試験の概要と効果的な対策について紹介しています。英検3級以上を受験予定のお子様をお持ちの保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

英検の二次試験(面接)とは

英検の二次試験はスピーキングの試験で、どの級も個人面接となります。面接官は準1級までは1名、1級では2名となります。なお、試験時間の目安や主な題材は級によって以下のように異なります。

試験時間の目安主な場面・題材
3級約5分身近なことに関する話題
準2級約6分日常生活の話題
2級約7分社会性のある話題
準1級約8分社会性の高い分野の話題
1級約10分社会性の高い幅広い分野の話題

以下で、具体的な試験の流れや評価の観点について詳しく見ていきましょう。

二次試験の流れ

まずは、二次試験の流れについて説明します。ここでは、英検2級を例にとって具体的な流れを見てみましょう。2級の二次試験の大まかな流れは以下の通りとなります。

  1. 係員の指示に従い、面接室に入室
  2. 面接委員に「面接カード」を手渡す
  3. 面接委員の指示に従い、着席
  4. 氏名・級の確認、挨拶
  5. 面接委員からパッセージ(文章)と3コマのイラストが印刷された「問題カード」を受け取る
  6. パッセージの黙読(20 秒)
  7. パッセージの音読
  8. パッセージについての質問(No. 1)
  9. イラストの展開説明(No. 2)
  10. 「問題カード」を裏返す
  11. 受験者自身の意見を問う質問 (No. 3, No. 4)
  12. 「問題カード」を面接委員に返す
  13. 退室

上記は英検2級の流れですが、その他の級でも大まかな流れは同様です。各級の具体的な流れについては、英検の公式HPに詳しく記載されています。受験前には必ずチェックしましょう。

二次試験の評価の観点

英検の公式サイトには、二次試験の評価観点として「ナレーション、応答の内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度など」と記載されています。ナレーションとは、イラストを見て、自分の声でその内容(登場人物の動作や気持ち)を説明することです。

一次試験との大きな違いとして、二次試験ではアティチュード(態度や姿勢)に関する要素があることが挙げられます。正解/不正解だけでなく、積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとする姿勢を見せることも必要となるのです。

英検の二次試験対策のコツとは?

ここからは、二次試験の対策方法について解説します。一発合格を狙うためには、二次試験の評価観点や問われる内容を事前に把握することが大切です。それらを踏まえ、しっかりとコツを押さえて練習することで、合格が近づくでしょう。

積極的に話そうという姿勢を見せること

1つめのポイントは、積極的に英語で話す意志がある姿勢を見せることです。

先述の通り、二次試験の大きなポイントのひとつは「アティチュード(態度や姿勢)」が評価観点として挙げられていることです。

英語の発音や表現に自信がなかったり、緊張してしまったりすると、つい沈黙してしまうこともあるかもしれません。しかし、評価項目にアティチュードが存在する以上、合格するためには積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢を見せることが必要です。

回答パターンや使えるフレーズを覚えておく

2つ目のポイントは、回答のパターンや使えるフレーズを事前に覚えておくことです。

英検の二次試験では、問題数や形式、質問の内容がある程度パターン化されています。そのため、事前に想定される質問を頭に入れ、ある程度型を作って練習しておくことが可能です。

例えば英検2級の二次試験のパッセージに関する1つ目の質問では、”How” もしくは “Why” で始まる質問が行われます。”How” から始まる質問には “By doing〜” で返す、“Why” で始まる質問には “Because〜” で返すなどの回答パターンを決めておきましょう。

また、受験者自身の意見を問う質問では “What do you think〜?” から始まる質問が行われることが多いです。この質問では、最初に ”I agree.” もしくは ”I disagree.” と自分の立ち位置をはっきりさせてから、その理由を述べるようにしましょう。

このように、各設問における回答のパターンを考えておくと、本番でも落ち着いて返答できるようになります。

質問が聞き取れない時は聞き返す

3つ目のポイントは、質問が聞き取れない時は聞き返すことです。

英検の二次試験では、質問が1回で聞き取れずに聞き返したからといって、減点の対象になることはありません。英検の公式HPにも、「質問が聞き取れなかった場合など、自然な流れの中で行われた『聞き返し』なら、減点の対象にはなりません。」と明記されています。

聞き取れなかった場合には、”Could you say that again?” や ”Pardon?” などのフレーズで聞き返して、きちんと答えようとする姿勢を見せましょう。ただし、聞き返しが不自然に行われたり、何度もくり返し聞き返したりした場合は、減点の対象になるため注意が必要です。

音読はゆっくりと抑揚や発音、アクセントを意識する

4つ目のポイントは、音読を行う際に抑揚や発音、アクセントを意識することです。

英検2級以下の二次試験では、最初に与えられたパッセージを音読する時間が設けられています。この時には、抑揚や発音、アクセントをはっきりとさせることが大切です。人は緊張すると早口になりがちです。しかし、焦らずにゆっくりと話すように心がけましょう。

意見を問われた際の返答ができるようにする

5つ目のポイントは、意見を問われた際の返答をスムーズにできるようにしておくことです。

英検の二次試験では、どの級でも受験者自身の意見を問う問題があります。英検公式HPでは、サンプル問題が掲載されています。2級における、受験者自身の意見を問う問題の例を見てみましょう。

Some people say that parents today give too much freedom to their children.

 What do you think about that?

   (最近の親は子供に自由を与えすぎだという人がいます。

    あなたはその意見についてどう思いますか?)

Today, many people buy secondhand goods such as used books and used clothing.

 Do you think more people will buy secondhand goods in the future?

   (最近では多くの人が古本や古着などの中古品を買っています。

    将来、より多くの人が中古品を買うようになると思いますか?)

1つ目の質問では ”I agree.” もしくは ”I disagree.” で答えた後に、2つ目の質問では ”Yes.” もしくは ”No.”  で答えた後に、それぞれなぜそう思うのか、自分の意見を述べるようにしましょう。自らの意見をしっかりと話せるよう、表現のバリエーションを増やしておくことが大切です。

また、上位級になればなるほど、身近な話題だけでなく社会性の高いトピックについて意見を求められます。過去問や予想問題集を利用して、さまざまな質問に対する自分の意見を述べる練習をすることに加え、普段からニュースなどに関心を寄せるようにしましょう。

これらを踏まえて練習をする

6つ目のポイントは、上記のコツを踏まえた上で、何度も面接練習を行うことです。

いくら上記のコツを理解していても、本番で実践できなければ意味がありません。本番で実力を発揮するためには、やはり実際に面接の練習を重ねておくことが必要です。

面接練習は、学校の先生や友達などに面接官役をお願いして、本番と同じように面接を行う方法がベストです。例題は英検公式HPや問題集などに掲載されています。周りに面接官役をお願いできる人がいない場合は、英会話教室を利用することもおすすめです。英検に精通したプロ講師が、丁寧に練習やアドバイスを行ってくれるでしょう。

また、面接練習の際には録音をしてみることも非常に効果的です。客観的に自分の英語を聞くことで、改善すべき点を把握しやすくなります。

まとめ

ここまで、英検の二次試験の対策のコツについて解説してきました。英検の二次試験は流れや問われる質問がパターン化しているため、事前にしっかりと問題を予習し練習することで、合格がぐっと近づきます。

回答のパターンやフレーズを覚えておくこと、英語で自分の意見を述べる際の表現のバリエーションを増やしておくこと、日頃からニュースに関心を持つこと、そして実際に練習を積み重ねることで、一発合格を狙いやすくなるでしょう。

英検対策はイングリッシュワールドにお任せください!

英検の二次試験には事前対策が重要とはいえ、効果的な面接練習を行うことは簡単ではありません。一次試験のように正解・不正解が明確ではないため、面接練習をしてみても、どのように改善すれば良いのかわからないという人も多いですよね。

そのような方には、英会話教室を利用することがおすすめです。イングリッシュワールドでは、英検合格を目指した「英文法コース」も用意しています。英文法コースでは、1クラス4名までの少人数制・担任制によるきめ細やかな指導により、お子様を目標級の合格まで導きます。もちろん二次試験の面接練習も行っており、英検に詳しい講師がより具体的な合格のコツや、面接練習をした上でのアドバイスや伸ばすべき部分などを指導します。1人ひとりに対する個別の指導により、効果的・効率的に合格に近づけます。

英検の二次試験の対策でお悩みの方は、ぜひこの記事を参考に効果的な対策を行ってください。

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