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英検準2級プラスとは?英検の新設級準2級プラスについて解説します!

日本英語検定協会は、2025年度の試験から英検に新たに「準2級プラス」という級を導入することを発表しました。英検に新たな級が新設されるのは、実に31年ぶりのこととなります。

この記事では、準2級プラスのレベルや合格基準、新設される背景などについて詳しく解説します。今後、英検受験を検討しているお子様の保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

英検の新しい級は準2級プラス!

崩れているアルファベット

英検は2024年現在、5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7階級が存在しています。2025年度より設置される準2級プラスは、準2級と2級の間のレベルの階級となります。

英語の初級レベルから英検準2級レベルまで着実に英語力を身につけてきた受験者に対して、高校卒業レベルの2級取得に向けて前向きに学習意欲を高めるための身近な目標級として活用してほしいという願いから「プラス」という名称となりました。

英検準2級プラスとは?

立っている西洋人の男の子

ここからは、準2級プラスの導入時期や新設される背景、具体的なレベル感について詳しく解説していきます。

準2級プラスの開始時期は?

英検準2級プラスが開始されるのは、2025年度からの予定となっています。第一回目の試験からの導入が決定した場合、2025年の5月末〜6月頭に一次試験が実施されることが予想されます。

準2級プラスが新設される背景

準2級プラスが新設される背景として、英検協会は「準2級と2級の間には大きな壁が存在しており、そのギャップを埋めるため」と説明しています。

これまで、英検の受験者や学校の先生から「準2級と2級は全然別物」という声が多く上がっていたといいます。特に受験者からは「2級の単語レベルは、準2級までと段違い」「準2級と2級は全然別物。準2級は3級に近いレベルなのかもしれない」といった意見が寄せられています。実際に受験者データを見ても、5級から準2級までの各級の合格までに要する期間はおよそ1年間であるのに対して、準2級合格者が2級に合格するまでは約2年間近くかかっているということがわかっています。

このような準2級と2級の間にある高い壁を乗り越えるために、2級合格を見据えた適切な学びのステップアップができる、身近な目標級として準2級プラスの新設が決まったのです。

準2級プラスのレベルは2級と準2級の間

英語の勉強をしている

先述の通り、準2級プラスのレベルは2級と準2級の間です。

英検協会が公開している準2級プラス特設ページでは、準2級プラスの審査基準として「身近な話題であれば、社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる」と記載されています。

また同ページでは、目標の級に合格するのに求められる、各技能において英語で何ができなければならないかを示した「英検Can-doリスト」も公開されています。それによると、準2級プラスでは「身近な社会的な話題について、概要や要点、詳細を理解したり、情報や自身の考えを多様な語句を用いながら詳細に伝えることができる」ことが必要とされています。

準2級では「日常的な話題」、2級では「社会的な話題」に関する英語力が求められるのに対して、準2級プラスは「身近な社会的話題」と設定されていることからも、準2級プラスは2級と準2級の中間のレベルであることがわかります。

なお、準2級プラス特設ページでは一次試験、二次試験のサンプル問題が公開されています。具体的なレベル感を知りたい方や、受験を検討している方はぜひチェックしてみましょう。

準2級プラスの合格基準スコアは?

英検の成績表では、5級~1級のすべての級で、合否に加えて、「英検CSEスコア」が表示されます。英検CSEスコアとは、ユニバーサルなスコア尺度CSE (Common Scale for English) を英検の各級で表記したものです。各技能の正答数をもとに英検CSEスコアが算出され、合格基準スコアに達した場合に合格と判定される仕組みです。

準2級、準2級プラス、2級の合格基準スコアは一次試験と二次試験でそれぞれ以下の通りとなっています。

一次試験合格基準スコア二次試験合格基準スコア
2級1520460
準2級プラス1402427
準2級1322406

なお、一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能の各技能別スコアの合算で合否を判定、二次試験はスピーキングのスコアのみで判定されます。

準2級プラスの試験内容とは

英検準2級プラスでは、一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(スピーキング)の2段階で英語力が測定されます。一次試験では語彙・文法・読解・表現力を、二次試験では実践的な会話力が試されます。ここからは、具体的な準2級プラスの試験内容について見てみましょう。

一次試験の問題形式・問題数

英検準2級プラスの一次試験は、筆記試験(リーディング・ライティング)とリスニング試験で構成されています。筆記試験は85分間、リスニングテストは約25分間です。解答形式はマーク式が基本ですが、ライティングのみ記述式となっています。

各セクションの具体的な出題内容について見てみましょう。まず、リーディングセクションについてです。問題数は合計31問で、以下の大問によって構成されています。

  • 短文の語句空所補充(17問)
  • 長文の語句空所補充(6問)
  • 長文の内容一致選択(8問)

ライティングセクションは以下の2つの大問で構成されています。

  • 英文要約(25~35語程度)
  • 英作文(50~60語程度)

リスニングセクションは大問が2つで、合計問題数は30問です。

  • 会話の内容一致選択(15問)
  • 文の内容一致選択(15問)

題数も多く制限時間もタイトであるため、事前にしっかりと時間配分を考えておくことが大切です。予想問題集や過去問を使って、本番と同じように時間を測って解く練習をしておくことをおすすめします。そうすることで、どの大問に時間がかかる傾向にあるか、どれくらいで自分の集中力が切れやすくなるかなどを把握した上で、戦略を練ることができます。

二次試験の問題形式・問題数

​英検準2級プラスの二次試験は、一次試験合格者を対象に行われます。英語による面接形式のスピーキングテストで、所要時間は約7分です。​

試験内容は、英文(パッセージ)と3コマのイラストが描かれた問題カードを渡され、面接官の指示に従って英語で受け答えを行うというものです。

二次​試験は以下の5つのセクションで構成されています。

  • 音読:​約55語の英文パッセージを声に出して読む​
  • パッセージについての質問:​音読したパッセージの内容に関する質問に答える
  • イラストについての質問:​3コマのイラストの展開を説明する​
  • 受験者自身の意見:​トピックに関連した内容について自分の考えを述べる
  • 日常生活の一般的な事柄に関する意見:​トピックに直接関連しない内容も含め、日常生活に関する自分の意見を述べる

なお、英検公式サイトでは二次試験のサンプル問題が公開されています。受験前に一度目を通しておくと良いでしょう。

https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p2plus/

英検の二次試験対策については、英語を話すことができる人に面接官役をお願いして、実際に面接練習を重ねることが有効です。学校や英会話教室の先生と面接練習を行いましょう。合格を勝ち取る対策方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

英検の二次試験対策とは?面接のコツを解説します

準2級プラスの対策とは

ここからは、準2級プラスに合格するための対策について見ていきます。

英検準2級プラスでは、英語の知識だけでなく、自分の考えを英語で論理的に表現する力や、社会的な話題に関する理解も求められます。単語や文法の暗記に加え、論理的な文章の書き方や伝え方などの思考力も伸ばすことが重要です。詳しく解説します。

重要な文法を確認する

英検準2級プラスの合格に欠かせないのが、重要な文法を確認することです。これはリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングのどのセクションにおいても大切です。

準2級プラスは「高校上級程度」の英語力を証明するテストです。そのため、現在完了、関係代名詞、仮定法などの準2級レベルの文法事項をまずは完璧にして、さらに高度な文構造や時制の使い分けもできるようにしましょう。

また、準2級プラスでは、正しく文法を理解していることに加え、それを使って自分の考えを正確に表現する力も求められます。文法がしっかりしていないと、長文読解や意見を正しく書くことができません。文法書などを使って理解を深めたあとは、過去問や予想問題集を使って繰り返し練習し、知識を定着させることが効果的です。

社会的な話題を確認しておく

文法の理解に加えて、社会的な話題を確認しておくことも英検準2級プラスの合格には欠かせません。

準2級プラスの長文読解やリスニング、面接試験では、日常的なテーマだけでなく、身近な社会的話題に関する問題も出題されます。実際の準2級プラスの出題トピックととして、英検の公式サイトでは「学校、仕事、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、海外の文化、歴史、教育、科学、自然・環境、テクノロジー、人物紹介など」と記載されています。準2級プラスには、これらの話題に関する単語を知っておくことに加え、関連する問題に関して自分なりの意見を持ち、それを英語で表現できるように準備しておきましょう。

具体的な対策としては、英文ニュースや英語教材を活用して語彙を増やし、よく使われる表現を覚えておくことが有効です。また、日頃からニュースに対して「自分はどう感じるか」「なぜそう思うのか」を考える習慣を持つと良いでしょう。

まとめ

こちらを見て笑うアジア人の女子学生

ここまで、英検の2025年度から新設される「準2級プラス」について紹介してきました。

準2級プラスは、これまで存在した準2級と2級の間の大きなギャップを埋めるために新たに作られたレベルの級です。身近な社会的話題について英語で理解・使用することが合格基準として掲げられています。

準2級に合格した方や、2級合格に高いハードルがあると感じている方は、ぜひ受験を検討してみましょう。受験の際には、準2級プラスで求められる具体的な英語力や、サンプル問題が掲載された特設サイトをよく読んでおくことをおすすめします。

英検対策はイングリッシュワールドにお任せください!

女子学生が教師に質問をしている

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準2級プラスに興味のある方や、受験を検討しているお子様の保護者の方は、この記事を参考に、ぜひ受験を検討してみてください。

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