英検といえば、一次試験の筆記試験をクリアした後、1ヶ月後の二次試験の面接を経て、やっと合格にたどり着くというイメージをお持ちの方が多いですよね。しかし実は、コンピューター受験で1日で試験が完結する「英検S-CBT」というタイプの検定もあります。
この記事では、英検S-CBTについて、受験方法や試験日程、難しさなどについて詳しく解説しています。英検S-CBTに興味がある方や、お子様の英検受験を検討している保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
英検S-CBTとは?
英検S-CBTとは、コンピューターで受験するタイプの英検で、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4技能を1日で測ることができます。なお、従来型の英検は、3級以上は一次試験、二次試験と2日間が必要です。以下で、英検S-CBTの特徴を詳しく解説していきます。
英検S-CBTは新しい形式の受験方法
英検S-CBTはコンピューターを使って受験する新しい形式の受験方法です。紙で受験する従来型の英検と同じ資格が得られ、入試などで活用することができます。出題内容、難易度、採点基準は従来型の英検と変わりません。
注意点として、英検S-CBTの実施級は準1級、2級、準2級、3級に限られることが挙げられます。1級、4級、5級を受験する場合は、従来型の英検で受験する必要があります。各級とも受験にあたって、年齢・職業・学歴などは問われません。
ただし、マウスのクリックなどの基本的なコンピューター操作ができることが求められます。そのため、11歳未満が受験する場合は、保護者が英検S-CBTの受験規約や注意事項を確認し、受験が可能かどうかを判断する必要があります。小学生のお子様が英検S-CBTを受験する場合は、事前にこれらの項目を確認しましょう。
毎週実施されるため、日程に関わらず受験可能
英検S-CBTの大きな特徴のひとつは、毎週受験が可能なことです。級や地域により毎週実施でない場合がありますが、原則として毎週土日実施であるため、都合に合う受験日を選びやすいです。
特に小学生や中学生のお子様が英検を受験する場合、部活動や習い事、模試などで忙しく、英検の日程を組むことが難しいケースもありますよね。英検S-CBTは試験日が多いため、ほかの予定に合わせて受験日を選択できることがメリットです。試験日が多い分、受験のチャンスも増やせます。
加えて、忙しいお子様に取っては1日で4技能すべてを測定できることも英検S-CBTのメリットです。特に、英検会場から遠くにお住まいの方などは、交通費や宿泊費、時間の節約にも繋がります。
英検S-CBTは従来の英検よりも難しいのか?
このように、さまざまなメリットがある英検S-CBT。しかし、実際に受験を検討している人の中には「コンピューターで受ける試験だし、従来の英検と比較して難しいのかな?」と気になる方もいるかもしれません。結論からいえば、従来の英検と英検S-CBTの難易度に差はありません。詳しく見てみましょう。
問題自体は従来の英検と変わらない
まず、英検S-CBTと従来型の英検は、問題形式や難易度、級認定、合格証明書発行、英検CSEスコア取得などの条件はすべて同じです。もちろん、従来型の英検と同様、多くの大学や短大で試験結果を入試などに活用できます。
英検S-CBTと従来型の英検の違いは、コンピューターで行うか、紙で行うかという点と、英検S-CBTではスピーキングを含めた4技能全てをを一度に行うという点です。従来の英検では、一次試験合格後に二次試験のスピーキングの対策を始めても良かったのですが、英検S-CBTの場合は試験日にスピーキング対策までしておく必要があると言えます。
なお、英検S-CBTでは、従来型の英検と同様に一次試験免除制度があります。これは、従来型の英検で一次試験をクリアしたものの、二次試験で不合格や欠席をした場合に一次試験免除資格が得られる仕組みです。一次試験免除の資格は、二次試験ウェブ合否公開時点から翌年度の同じ回まで得られます。
PCを使うため、従来の英検と解答方法が異なる
先述の通り、英検S-CBTと従来型の英検は、難易度や問題自体に差はありません。異なるのは、英検S-CBTはコンピューターを使って受験するという点です。英検S-CBTの解答方法について、詳しく見てみましょう。
英検S-CBTでは、問題内容はコンピューターの画面上に表示され、各技能以下のように解答します。
- スピーキング:ヘッドセットを装着し解答を録音する吹き込み式
- リスニング:ヘッドセットで音声を聞き、マウスで選択肢をクリックして解答
- リーディング:マウスで選択肢をクリックして解答
- ライティング:筆記型(解答用紙の記述)かタイピング型(キーボードを使って解答を入力)の選択方式
英検公式サイトでは、「英検S-CBT 体験版」として、実際の英検S-CBTの本番のように体験受験できるページが用意されています。解答方法に不安がある場合は、試験前にぜひ一度、確認してみましょう。
英検S-CBTの内容自体は普通の英検と変わりません。その為、英検対策は普通の英検と同じようにおこなう必要があります。イングリッシュワールドでは英文法(英検®)コースをご用意しています。ぜひイングリッシュワールドで英検対策をしてみませんか?
英検S-CBTがおすすめなのはどんな人?
ここまで、英検S-CBTの概要や難易度について紹介してきました。それでは、英検S-CBTはどのような人が受けるべきと言えるのでしょうか。ここからは、英検S-CBTの受験をおすすめできる人はどんな人なのかについて、解説していきます。
全ての試験を1日で終わらせたい人
英検S-CBTは、試験を1日で終わらせたい人におすすめです。
従来の英検は一次試験と二次試験の2日間にわたって受験する必要がありますが、英検S-CBTの場合は一次試験の内容と二次試験の内容を1日で受けられます。そのため、日程の調整がしやすく、4技能全ての試験を1日で完了させたい人にはとてもおすすめです。
部活動や習い事、模試などで忙しいお子様はもちろんのこと、遠方に住んでおり試験会場に行くのに時間がかかる人にもぴったりと言えるでしょう。
英検の試験日程が合わない人
英検S-CBTは、従来の英検の試験日程が合わない人にも最適です。
従来の紙で受けるタイプの英検は、年間3回の実施で試験の日程が決まっています。そのため、試験日程に自分のスケジュールを合わせる必要があります。
しかし、英検S-CBTは基本的に毎週土日に試験が行われるため、好きな日程で受けることが可能です。試験実施日が多いため、部活動の予定や自身の都合に合わせて受験日を選択できることが大きなメリットと言えます。ただし、英検S-CBTでは従来型の英検の同回次で同じ級は2回までが受験可能となっています。
英検S-CBTの試験日程は、英検の公式サイトから確認できます。
なお、英検S-CBTは海外でもサービスを提供開始しています。アメリカやイギリスなどでも受験可能予定であるため、留学中、旅行中などに英検の日程が被った場合でも受験可能です。
まとめ
ここまで、英検S-CBTの概要や難易度、どのような人におすすめかについて紹介してきました。
英検S-CBTは、コンピューターを使用して受ける英検で、1回で4技能の試験が完了することや、原則として毎週土日に受験可能であることが特徴です。そのため、1日で試験を完了させたい人や、日程の調整が難しい人におすすめです。英検の受験を検討している方は、英検S-CBTの利用も検討してみてください。
英検対策はイングリッシュワールドにお任せください
英検S-CBTの受験を検討している人の中には、「周りに受けたことがある人がいなくて不安」「子供がコンピューターできちんと試験を受けられるかわからない」という人もいますよね。そのような方は、英検に詳しいプロに相談するのも一つの手です。
イングリッシュワールドは、英検対策のプロが集う英会話教室です。年齢別のクラスのほか、基本的な英文の仕組みやルールの学習から英検対策まで対応した「英文法(英検®)コース」、受験のタイミングで出題範囲を基礎から学習できる「英検®直前対策講座」など、目標に合わせた各種クラスを用意しています。
実際にイングリッシュワールドでは、毎年数多くの英検合格実績を生み出しています。2023年度第2回〜2024年度第1回の英検®合格者総数は2,643名、うち1・準1・2・準2級の合格者は642名にも上ります。もちろん、英検S-CBTを受験するお子様に向けた指導も可能です。数多くの生徒を指導してきた経験をもとに、実践的なアドバイスを行います。英検S-CBTの受験でお悩みの方は、ぜひ、お気軽にご相談ください。
この記事を参考に、英検および英検S-CBTの準備に取り組んでみてください。
英検は総合的な英語力が試される試験です。その為、効率的に英検合格を目指すならプロの講師から指導を受けるのがおすすめです。イングリッシュワールドでは多数の英検合格実績があります。ぜひイングリッシュワールドで英検対策をしてみませんか?