中学に入ったら英語が急に難しくなり、定期テストで思うように点が取れなくて困っている、そんなお悩みはありませんか?
この記事では、中学1年生が1年間を通じて学ぶ英語の内容を学期ごとに整理し、大阪の公立中学で意識される評価基準や、つまずきを防ぐための具体的な勉強法まで、英語教育のプロが丁寧に解説します。入学前の準備にも、すでに学習が始まってからの立て直しにも役立てていただける内容です。
この記事でわかること
- 中学1年生が1学期〜3学期にかけて学ぶ英語の単元と流れ
- 小学校の英語と比べて中1の英語が難しくなっている3つの理由
- 大阪府独自の「大阪版CAN-DOリスト」の内容と定期テスト以外の評価ポイント
- 中1英語の「最初の壁」を乗り越えるための具体的な家庭学習法
目次
【学期別】中学1年生の英語で学習する主な単元と流れ

中学1年生の英語は、1年間を通じて「英語の骨格」を組み立てていくイメージです。学期ごとに学ぶ内容の流れを押さえておくと、家庭での声がけや学習計画が立てやすくなります。
1学期:英語の基礎固め(アルファベット、be動詞、一般動詞)
1学期は、中学英語のスタートラインとなる基礎事項を集中的に学びます。アルファベットの大文字・小文字の正確な書き方から始まり、英語の語順(主語+動詞)の感覚を身につけることが最初のテーマです。
最初の大きな山はbe動詞(am / is / are)です。「私は〜です」「これは〜です」という基本的な自己紹介や説明の文を作れるようになります。続いて一般動詞(like, play, have など)を学び、「〜が好きです」「〜をします」という表現の幅が一気に広がります。
また、単語の数も急増します。1学期のうちに50〜100語程度の新出単語に触れることになるため、「単語を覚えるペース」を早めにつかむことが1学期の最重要課題といえます。
2学期:表現の広がり(助動詞can、現在進行形、代名詞の変化)
2学期になると、表現できることの幅がぐっと広がります。まず、助動詞canを学びます。「〜できます」という能力の表現や、「〜してもいいですか」という許可を求める表現も登場します。
次に現在進行形(am/is/are + 動詞のing形)が登場します。「今まさに〜しています」という動作の表現で、be動詞と一般動詞の両方の知識が必要になるため、ここで一気につまずくお子さんが増えます。
さらに代名詞の変化(I→my→me→mine)も2学期の重要な内容です。「私の」「私を」という格変化は暗記が必要で、ここをおろそかにすると3学期以降の英作文で何度もミスにつながります。文法事項が複合的になってくる2学期は、特に注意が必要な時期です。
3学期:過去の表現と疑問詞(一般動詞の過去形、さまざまな疑問文)
3学期は、いよいよ「過去」の表現が登場します。一般動詞の過去形には、playedのように規則的に変化するものと、went(go)やate(eat)のように不規則に変化するものがあります。不規則変化動詞は数十種類を丸ごと覚える必要があるため、3学期の学習量は一気に増える印象があります。
また、疑問詞(what, who, when, where, why, how)を使った疑問文も学びます。「いつ?」「どこで?」「なぜ?」と内容を問う文は、会話でも作文でも頻繁に使われる基本表現です。
3学期の内容は中2・中3の英語学習の土台になるため、わからないまま進級させないことが非常に重要です。
小学校の英語と何が違う?中1英語が「難化」している3つの理由

中学1年生の英語は学習指導要領の改訂によって難化している傾向が見られます。
単語数が増加、小学校で習った前提で進む授業
2021年度から完全実施された新学習指導要領では、小学校で扱う英単語の目安が約600〜700語に設定され、この語彙を「習得済み」として中学校の授業がスタートするようになりました。ところが実際には、小学校での英語は教科化されたとはいえ、学校によって授業の質や習熟度に大きな差があります。
「習ったことになっている」はずの単語を実際には十分に覚えていないまま中学に進んでしまうと、授業のペースについていけなくなります。中学3年間で学ぶ単語の目安はおよそ1,600〜1,800語程度とされており、毎週コンスタントに新しい単語を吸収し続けるスタミナが求められます。
文法の登場が早い?昔の「中2内容」が中1に
かつて中学2年生で学んでいた文法事項の一部が、現在は中学1年生の学習内容に前倒しされています。
「自分が中学生のときはもっとゆっくり習った気がする」と感じる保護者の方は多いですが、その感覚は正しく、実際に中1の1年間でこなす文法量は以前より増えています。授業のスピードも速くなっているため、1回わからないところができると、そのまま次の単元に進んでしまいやすい構造になっています。
「読む・書く」の比重が増え、テストが難しくなっている
小学校の英語が主に「聞く・話す」中心だったのに対し、中学校では「読む・書く」の比重が大幅に増えます。定期テストでは、英作文や長文読解の問題が出題されるようになり、単に単語を覚えているだけでは高得点が取れません。
また、授業はALTとの協働も増え、英語を英語のまま理解する力が求められるシーンも多くなっています。こうした変化に対応できる「使える英語力」を中1のうちから意識して育てることが、これからの時代には不可欠です。
大阪府独自の「大阪版CAN-DOリスト」とは?
大阪府内の公立中学に通うお子さんをお持ちの保護者の方には、ぜひ知っておいていただきたいのが「大阪版CAN-DOリスト」です。
大阪の公立中学で求められる「英語の活用能力」
大阪府教育庁は、府内の中学校・高校で英語教育の目標を具体化するための一環として「大阪版CAN-DOリスト」を作成しています。これは「この学年が終わるまでに、英語でこういったことができるようになる」という到達目標を明文化したものです。
CAN-DOリストは4技能5領域とCEFR-Jに準拠して作成しているため、単語や文法を覚えるだけでなく、実際に英語を「使って伝える」能力が評価の対象になっているのです。
定期テスト以外でも評価される「発信力」の重要性
大阪府の公立中学校では、学習評価の観点として「主体的に学習に取り組む態度」が重視されています。これは、定期テストの点数だけで英語の成績が決まるわけではなく、授業中の発言・スピーチ・ペアワークへの取り組み方なども評価に反映されることを意味します。
お子さんが「テストではそこそこ点が取れるのに、内申点が伸びない」と感じる場合、発信する経験の少なさが原因のひとつになっている可能性があります。英語を「声に出す」習慣は、学校の成績にも直結する大切なスキルです。
中1英語で「最初の壁」を乗り越えるための勉強法

では具体的に、家庭でどのような勉強をすればよいのでしょうか。英語教育の現場で効果が高いと実感している方法を3つご紹介します。
単語は「つづり」だけでなく「音」とセットで覚える
英単語をノートに何度も書いて覚えようとするお子さんは多いですが、音と切り離した暗記は定着率が低い傾向があります。単語を覚えるときは、必ず声に出して発音しながら書くことが大切です。
特に中学英語では、フォニックス(アルファベットの音の規則)の知識があると、知らない単語でもある程度読める・書けるようになります。「読めない単語は覚えられない」とよく言われますが、それだけ音と文字のつながりは暗記効率に大きく影響します。教科書のCDや音声アプリを活用して、毎日少しずつ「聴きながら書く」習慣をつけることをおすすめします。
学校の教科書を音読して、英文のカタマリを身につける
音読は、英語力を底上げする非常に効果的なトレーニングです。教科書の本文を毎日1〜2ページ声に出して読むだけで、語順の感覚・リスニング力・スピーキング力が同時に鍛えられます。
コツは「意味を思い浮かべながら読む」ことです。日本語訳を確認した上で、英文を見るたびに意味が頭に浮かぶ状態になるまで繰り返します。このトレーニングを続けると、テストで英作文の問題が出たときに「あのページの表現だ」と記憶から引き出せるようになります。1日5〜10分でも継続することが重要です。
文法の「なぜ?」を放置せず、早めに解決する
中学英語の文法は積み上げ式です。be動詞がわからないと一般動詞でつまずき、一般動詞の過去形がわからないと現在完了形(中2)でまた詰まる、という連鎖が起きます。
「なんとなくわかった」で先に進んでしまうことが、英語嫌いを生む最大の原因です。疑問点は1週間以内に解決する習慣をつけましょう。学校の先生や塾・英会話スクールをうまく活用して、「わからないことを持ち越さない」体制を整えることが、中1では重要です。
大阪で「楽しく・着実に」英語力を伸ばしたいなら
中学の英語学習をスムーズに進めるうえで、英会話スクールとの併用は非常に有効です。学校の授業では文法や読み書きが中心になりがちですが、英会話スクールで「実際に口から英語を出す練習」を積んでおくと、学校の授業での発言に自信が生まれます。
大阪版CAN-DOリストが求める「発信力」は、机に向かった勉強だけでは磨けません。ネイティブの先生と実際にやりとりする経験が、英語を「知識」から「道具」へと変えてくれます。また、英会話スクールで語彙や表現を先取りしておくと、学校の授業で「これ知ってる!」という成功体験が生まれ、英語への苦手意識が育ちにくくなります。
イングリッシュワールドは、大阪・北摂エリアを中心に千里中央・緑地公園・豊中・高槻・茨木・塚口・天王寺の7校を展開している英会話スクールです。1歳半から大人まで、年齢と英語力に合わせたコースを用意しており、中学生には「中学生・高校生会話コース」と「英文法(英検®)コース」の2つのコースをご用意しています。
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