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【英検3級】小学生でも合格できる?早い時期の合格はメリットがたくさん!

中学校卒業程度の英語力を証明できる英検3級。中学生の受験者が多いのはもちろんのこと、最近では早期から英語学習を始める子が増加していることに伴い、小学生が受験することも増えています。そして、小学生のうちから英検3級を目指して英語学習に取り組むメリットは数多くあります。

この記事では、小学生のうちに英検3級の取得を目指す方へ向けて、早期取得のメリットや注意点、合格のコツなどを紹介しています。お子様の早期英語学習に興味のある方や、小学生で英検受験をすべきか悩んでいる保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

英検3級のレベルについて

英語を勉強する女の子

英検を運営する日本英語検定協会は、英検3級のレベルを「中学卒業程度」と定義しています。そのため、「小学生で英検3級を取得するのは難しいのでは」と感じる保護者の方も多いかもしれません。

しかし、英語学習の早期化が急激に進んでいる現代では、小学生のうちに英検3級を取得する子の存在はもはや珍しくありません。特に幼少期から英語学習に熱心に取り組んでいるような場合では、「小学生での3級取得は当たり前」とまで言われるほどです。

実際に、英検3級で取り上げられるトピックは、日常生活における英語であり複雑なものはありません。具体的に、英検3級で扱う場面・題材は以下のようなものです。

  • 場面・状況:家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなど
  • 話題:家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化、人物紹介、歴史など

このように、英検3級の内容自体は難しいものではありません。しっかりと基本的な単語・文法を覚え、リスニングや読解の練習を重ねさえしていれば、中学生未満であっても十分に目指せるレベルと考えて良いでしょう。

英検3級の小学生の合格率や受験者数はどれくらい?

英検3級の受験にあたって気になるのは、合格率ですよね。しかし、英検協会は2014年度を最後に、合格率を公開していません。参考までに、2013年度、英検3級を受験した小学生の合格率は以下の通りとなっています。

合格率:53.3%(合格者:13,767/受験者25,781)

ちなみに、受験者全体の合格率は毎年50%前後でした。これは、合格率が非公表となった後も大きく変わらないと考えられます。なぜなら、合格率が大幅に変わってしまうと、過去の合格者と現在の合格者で英語力のレベルが変わってしまうことになるためです。

なお、英検の小学生の受験者数は年々増加しています。以下は、英検、英検IBA、英検Jr. の志願者数を合算した、小学生以下の受験者の数です。

  • 2022年度:524,833人
  • 2021年度:461,154人
  • 2020年度:325,390人
  • 2019年度:408,957人
  • 2018年度:414,502人

2020年度は新型コロナウイルスの影響で受験者数が減少していますが、それ以降は大きく受験者が増加していることがわかります。英語学習の早期化に伴い、今後も小学生以下の受験者数はますます増えていくことが予想されるでしょう。

英検3級で出題される問題【2024年から一部変更!】

テストを受ける子供

英検3級は、一次試験の筆記試験とリスニング、および二次試験の面接によるスピーキングテストによって構成されています。

筆記試験はリーディングとライティングがありますが、ライティングについては2024年度の第1回から、これまで1題のみの出題だったものが2題に増加します。それに伴い、全体の試験時間がこれまでの50分間から65分間に延長されます。

以下で、英検3級の各セクションの問題内容について、より詳しく見ていきましょう。

筆記試験の内容

一次試験の筆記試験は、主に以下の32問で構成されます。

問題形式問題数回答形式
短文の穴埋め15問マークシート
会話文の穴埋め5問マークシート
長文読解10問マークシート
英作文2問記述

短文の穴埋めとは、文中の( )に入る適切な語を4つの選択肢の中から選ぶ問題です。単語の意味を問うものだけでなく、熟語や文法の知識が必要となる問題も出題されます。

会話文の穴埋めでは、会話文の( )に入る適切な文章を4つの選択肢から選びます。前後の文章や会話の流れを理解することが必要となります。

長文読解では、掲示板やEメール、説明文などの文章を読んで、内容に関する問いに回答します。長い文章を読んで的確に内容を把握する必要があるため、時間配分も重要なポイントとなるでしょう。

英作文は、与えられたトピックについて意見論述する問題と、Eメールに対して英語で返信を書く問題の2題があります。このうち、Eメール問題は2024年度以降に新たに追加されるものとなります。

【2024年の第1回試験から試験内容がリニューアル】

先述した通り、英検協会は、2024年度の第1回から、英検の問題内容の一部をリニューアルすることを発表しました。変更点は級によって異なりますが、英検3級においては以下の2点がリニューアル前後で異なる点となります。

  • ライティングがこれまで1題(意見論述)だったのが2題(意見論述とEメール問題)に増加
  • 筆記試験の制限時間がこれまでの50分から65分に延長

Eメール問題では、質問が盛り込まれたEメールに対する適切な返信を書くことが求められます。回答の語数の目安は15〜25語となっています。

2024年度以降の英検リニューアルの内容についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。

リスニング試験の内容

リスニングは、以下の3つの大問によって構成されています。

問題形式問題数選択肢の数放送回数
会話の応答文を選択する問題10問3つ1回
会話の内容に関する問題10問4つ2回
ナレーションの内容に関する10問4つ2回

1つ目は、会話の応答文を選択する問題です。イラストに関する2人の会話が行われ、その会話の最後の発話に対する応答として3つの選択肢から最適なものを選びます。会話・選択肢の両方が音声で、それぞれ1度ずつのみ放送されます。

2つ目は、会話の内容について問う問題です。会話が行われ、その内容に関する質問に答えます。選択肢は4つで、印字されています。会話も質問も2度ずつ放送されます。

3つ目は、短いパッセージの内容について問う問題です。説明文や物語文などが読み上げられ、その内容に関する質問に答えます。選択肢は4つで、印字されています。会話も質問も2度ずつ放送されます。

各大問の問題形式や放送回数を事前にしっかりと把握しておくことで、本番でも慌てることなく問題に取り組めるでしょう。

面接(スピーキング)の内容

英検3級では二次試験としてスピーキングテストが行われます。

問題形式問題数
音読1問
パッセージに関する質問1問
イラストに関する質問2問
受験者自身に関する質問2問

二次試験は、パッセージ(文章)とイラストが印刷された「問題カード」を使用して行われます。

面接ではまずは20秒間、パッセージを黙読し、次にそれを音読します。続いて、音読したパッセージに関する質問が1つ、イラストに関する質問が2つ行われます。回答の際には、問題カードを見ても構いません。

最後に、受験者自身に関する質問が2つ行われます。多くは、 Yes/No で回答できる質問が行われ、次に “Please tell me more.” と詳細を話すよう促され、Why/What/How などで始まる追加の質問が行われます。

小学生が英検3級をめざすメリット

小学生の兄弟

先述の通り、英語学習の開始が早期化している現在、小学生のうちから英検3級を目指す子も珍しくなくなっています。そして、実際に小学生のうちから英検3級を目標に英語学習をするメリットは数多くあります。

ここからは、小学生のうちから英検3級を目指すメリットについて詳しく見てみましょう。

1、英語の必修化に適応しやすい

1つ目のメリットは、英語の必修化に適応しやすくなることです。

グローバル化による英語の必要性が高まっていることに伴い、2020年度から学習指導要領が変更され、小学校で英語が必修化されました。具体的に、「聞く」「話す」など英語と触れ合う「外国語活動」の開始が5年生から3年生に前倒しとなりました。さらに、5年生からは英語が外国語科として教科化され、「聞く」「話す」に加え「読む」「書く」といった学習も加わっています。

英検3級では、「聞く」「話す」「読む」「書く」の全ての技能が必要となります。そのため、早期から英検3級取得を目指して学習を始めていれば、学校の授業で教科として英語の学習が始まった際にも、戸惑ったり、抵抗感を持ったりすることなく取り組めるでしょう。

2、将来(中学生)への準備ができる

2つ目のメリットは、中学校以降の英語学習の準備ができることです。

小学校での英語学習が必修化されたとはいえ、数多くの単語を学んだり、複雑な文法を学んだりなど学習が本格化するのは中学校からです。急に覚えることが増えるこの段階で、英語に苦手意識を持ってしまう子も少なくありません。

しかし、英検3級を小学校のうちに取得していれば、本格的になる英語の授業にもスムーズに対応できます。中学校で習う内容を先取り学習していれば、英語を得意教科とすることもできるでしょう。英語は理系・文系問わず必要となる科目です。英語が得意になれば、その先の高校受験や大学受験なども余裕を持って進められるかもしれません。

3、英語学習のモチベーションを保つことが出来る

3つ目のメリットは、英語学習のモチベーションを保てることです。

これは、特に小学校の低学年や未就学児など、早期から英語学習を始めているご家庭にとっての大きなメリットとなります。まだ学校での英語学習が始まっていない段階では、テストなど実力を測る機会がないため、学習したことがどれだけ身についているか不安に思うこともあるでしょう。そのような状況における英検受験は、英語レベルを測る非常に良い機会となります。

また、英検合格を目標に据えることで、学習のモチベーションともなります。英語学習に取り組んでいるお子様の中には、ゴールがないとなかなか学習が続かないという子もいるかもしれません。英検合格という目標を設定してあげることで、それに向けて努力するきっかけとなる可能性もあるのです。

英検3級の効果的な学習方法とポイント

3級

ここからは、小学生が英検3級を目指すための効果的な学習方法について紹介します。

英検3級の受験を決めたら、まずは公式問題集などを使用して一通り問題を解いてみることをおすすめします。時間を計って、マークシートも用意して本番同様に取り組んでみましょう。そうすることで、問題の傾向や、自分の苦手分野や優先して取り組むべき課題を把握できます。

また、英検3級に合格するためには、英単語を覚えることも必須です。3級合格に必要な単語数は約2,100語と言われています。単語暗記はリーディング・ライティング・リスニング・スピーキング全ての土台となるため、最優先に取り組むべきです。英検専用の単語集を使うことで、頻出単語を効率的に覚えられます。単語暗記と並行して、文法や読解の練習にも取り組みましょう。

リスニング対策には、自分のレベルにあった教材を利用して、毎日英語の音声を聞くことが大切です。ただ聞くだけでなく、英語の音声を真似しながら自分で発音する「シャドーイング」という学習方法も有効です。

二次試験の面接対策では、学校の先生など英語を話せる人の協力のもと、実際に練習することが重要です。本番を想定して面接練習を重ねておくことで、英語を話すことへの抵抗感や緊張感を和らげることができるでしょう。周りに面接練習を頼める人がいない場合は、英会話教室を利用するのも良い選択です。

確保するべき必要な勉強時間

英検4級程度の英語力を持っている人が英検3級に合格するために必要な勉強時間は、約15〜20時間と言われています。毎日1時間の学習時間を確保できれば、1カ月程度で合格を目指せる計算です。

ただし、小学生は他の科目の勉強や課外活動、友達との遊びの約束などで日々忙しいものです。そのため、毎日1時間の学習時間を確保するのは難しいというケースも多いでしょう。そのような場合は、毎日30分の学習を想定して2カ月前から勉強開始する、土日にまとめて学習時間を取るなど、試験日から逆算して計画的に勉強を進めていくことが大切です。

早い時期からの英語学習で合格率もアップ!?

小学生での英検3級取得を目指すのならば、やはり可能な限り早期から英語学習をすべきだと言えます。

先述の通り、英検3級に必要な学習時間は約15〜20時間とされています。しかし、これは英検4級程度の英語力を持っていることが前提となっています。当然ですが、英語を全く学習していない状態から3級取得を目指すのであれば、より多くの学習時間が必要となります。

また、実際に小学生で英検3級に合格した方を見てみると、小学校低学年や未就学など幼い時期から英語の学習を始めている子も多いです。英検取得に限らず、子どもに英語を身につけてもらいたいと考えるのであれば、学習を開始するのは早ければ早いほど良いと言えるでしょう。

小学生が英検3級の合格を目指す際の注意点

ここまでお話ししてきた通り、英検3級は小学生でも十分に取得が可能な試験です。しかし、やはり「中学卒業程度」の英語力を証明する試験であるため、一般的に見ると小学生にとってはハードルが高い試験であることは事実です。

小学生が英検3級を受験する際の注意点として、合格できなかった場合に学習モチベーションが低下してしまうリスクがあることが挙げられます。まだ「試験を受ける」という経験が浅い小学生が英検を受験し不合格となった場合、必要以上にショックを受けてしまい、英語学習自体を嫌がってしまう可能性があります。

そのような事態を防ぐためには、保護者の方のサポートが不可欠です。まずは「英検3級は中学卒業レベルの英語力を測る試験であること」を伝え、その試験に小学生のうちから挑戦するだけですごいことであると話しておきましょう。

うまくやる気を維持させられるか不安という方は、英会話教室などを利用するのも良い手段です。英検に精通したプロの講師が、英検の試験対策はもちろん、学習のモチベーション維持なども含めてサポートしてくれます。また、同じように小学生のうちから英検にチャレンジする仲間も見つかるかもしれません。

英会話教室のイングリッシュワールドは徹底したサポート体制が魅力!

アルファベット

小学生での英検3級合格を目指すにあたって、英会話教室の利用を検討している場合にはイングリッシュワールドがベストです。

イングリッシュワールドは、毎年数多くの英検合格実績を生み出している英会話教室です。2022年度第2回~2023年度第1回の英検®合格者総数は2,955名、1・準1・2・準2級の合格者は704名を誇ります。

イングリッシュワールドでは、英検合格を目指すお子様専用の「英文法(英検®)コース」をご用意しています。このコースは1クラス4名までの少人数制・担任制で、担当講師がお子様一人ひとりの習熟度をしっかり把握しながら指導をしています。

そのほか、学校が長期休みの時期に実施し、文法や語彙・イディオム、練習問題など出題範囲を網羅して基礎から丁寧に指導する「英検®集中講座」、集中講座で得た知識を実践で使えるようにすることを目的に、過去問の頻出項目を丁寧に解説し、正答を導き出すコツを伝授する「英検®直前講座」、スピーキング対策に特化した「英検®二次試験(面接)対策」などもあります。

また、イングリッシュワールドは英検®準会場にもなっています。そのため、2級~5級及び英検Jr.は教室で受験できます。普段通っている教室で受けることが可能なため、リラックスして試験に集中できるでしょう。

小学生のお子様で英検3級の受験を検討している方は、イングリッシュワールドまで、ぜひお気軽にご相談ください。

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