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【英検4級】小学生が合格するための効率的・効果的な勉強方法とは?

英検4級は、中学中級レベルの英語力を証明できる試験です。しかし、英語学習の早期化が進んでいる最近では、小学生が4級に挑戦することも珍しくありません。そして、小学生のうちから4級にチャレンジすることには、たくさんのメリットがあります。

この記事では、英検4級の具体的な出題内容から、小学生で4級を取得するメリット・デメリット、合格するための効率的な学習方法まで紹介していきます。英検4級のレベルについて知りたい方、お子様に4級を受験させようか迷っている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

英検4級のレベルについて

勉強する小学生

小学生での英検4級受験を検討するにあたって、まずは試験のレベルについて知っておきましょう。英検を運営している日本英語検定協会によると、英検4級のレベルは以下のように示されています。

  • 中学中級程度
  • 簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる

以上を確認いただくと小学生で英検4級に挑戦することは簡単ではないことが分かります。また、英検4級に合格するために必要な単語数は600〜1,300語程度。合格に必要な学習時間は、英検5級程度の英語力を保持している人であれば約15〜20時間とされています。

その他の級の必要な勉強時間や、効率的な学習方法についても知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。:英検は勉強時間で合否が決まる!必要時間の目安や効果的な勉強方法をご紹介

英検4級の概要と合格率

合格

英検受験にあたって、気になるポイントは合格率ですよね。ここでは、英検4級の合格率の目安や、具体的な出題内容、5級との違いについて解説していきます。

小学生の英検4級合格率とは

英検協会は、2015年度の英検を最後に、各級の合格率を発表することをやめました。そのため、近年の具体的な合格率は明らかになっていません。

参考までに、合格率が公開されていた2015年度までの4級の合格率を見てみましょう。

  • 2011年:69.9%
  • 2012年:69.8%
  • 2013年:70.1%
  • 2014年:69.4%
  • 2015年:69.9%

これを見ると、4級の合格率は平均して70%前後ということがわかります。この数字は、合格率が非公表となった現在でも大きく変わらないことが予想されます。

ちなみに、2013年度の小学生の受験者数は65,747人で、合格者は40,804人でした。合格率は約62%です。小学生が英検4級を受験した場合、その子の学年や英語力にもよりますが、約6割の確率で合格できると考えられます。

英検4級の出題内容

英検4級はリーディング(筆記)とリスニングで構成されます。制限時間は筆記35分、リスニング30分の合計65分です。なお、英検は2024年から一部試験問題と制限時間の変更を発表しましたが、このリニューアルに該当する級は3級以上となっているため、現時点で4級の変更はありません。

スピーキングテストについては、4級・5級では任意の受験となっています。1級から3級までは、一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(スピーキング)の両方に合格しなければ級の認定とはなりませんが、4級・5級に関しては、一次試験(筆記・リスニング)の結果のみで合否判定されます。つまり、スピーキングテストの受験状況および受験結果は、級認定に一切影響しないということです。

なお、英検の公式サイトでは、各級の過去問を公開しています。実際に試験を受ける前に過去問は必ず確認して、実際に解いてみましょう。そうすることで、問題の傾向や苦手な部分を把握でき、効率的に学習を進められます。

ここからは、筆記試験・リスニングそれぞれの具体的な出題内容について見ていきましょう。

筆記試験の内容

まずは、筆記試験の内容についてです。それぞれの大問について、2023年度・第3回の問題からいくつかピックアップして紹介します。

大問1:短文の語句空所補充(15問)

この大問では、前後の文脈から (   ) に入る適切な語句を選びます。なお、選択肢は名詞や動詞だけでなく、前置詞や接続詞であるケースもあります。

例題:Many people (   ) when they see a sad movie.

    1.thank  2.answer  3.open  4.cry

大問2:会話文の文空所補充(5問)

会話の流れから、空欄に入る適切な文章を選択する問題です。

例題:Boy: This homework is difficult.

   Girl: I finished mine already, so (   ).

1.I’ll buy it.  2.I’m full.  3. I’m busy now.  4.I’ll help you.

大問3:日本文付き短文の語句整序(5問)

この問いでは、日本語訳に対する英文を、与えられた単語を並べ替えて作ります。そして、2番目と4番目にくるものの組み合わせを選びます。

例題:私は毎朝7時に家を出て学校に向かいます。

   ①at  ②school ③leave  ④for  ⑤home

   I  (   )  (2番目)  (   )  (4番目)  (   )  seven o’clock every morning.

   1.⑤ー③ 2.③ー④ 3.⑤ー② 4.③ー⑤

大問4:長文の内容一致選択(10問)

大問4では、チラシやEメール、掲示板などの長文を読み、英語の質問に答えます。パッセージはA、B、Cの3つが用意され、合計の文字数は380語程度となっています。

リスニングの内容

続いては、リスニングの具体的な問題について見てみましょう。筆記試験同様に、2023年度・第3回の問題からいくつか紹介します。

第1部:会話の応答文選択(10問)

イラストを見て、対話と応答を聞き、適切なものを選ぶ問題です。なお、問題用紙に印刷されているのはイラストのみで、会話・選択肢はともに音声のみです。

例題:(会話) Hello?

        Hello, this is Sally. Is Andy home?

        No, he isn’t.

   (選択肢)1.Right, he’s my friend.

        2.Yes, it’s my new phone.

        3. OK, I’ll call back later.

第2部:会話の内容一致選択(10問)

第2部では、2人の会話を聞き、内容についての質問を4つの選択肢の中から選んで解答します。会話・質問は音声のみ、選択肢は印刷されています。

例題:(会話) Dad, it’s raining.

        Here’s your umbrella, Lynn.

        Thanks, but mine is pink. That red one is Mom’s.

        OK.

   (質問) Question: Which umbrella is Lynn’s?

          (選択肢)1.The blue one.

        2.The black one.

        3.The pink one.

        4.The red one.

第3部:文の内容一致選択(10問)

第3部では、短い英文を聞いた後にその内容と一致する選択肢を選びます。会話形式ではなく、1人のスピーカーによる英文を聞き取ります。なお、英文と質問は音声のみ、選択肢は印刷されています。

例題:(英文)Yesterday was my birthday. My father gave me a rabbit. She’s very cute.

       Her name is Vanilla because she is white.

   (質問)Question: What is the girl talking about?

     (選択肢)1.Her father.

          2.Her cake.

          3.Her rabbit.

          4.Her party.

5級と4級の違い

小学生が英検に挑戦する場合、多くがまずは4級や5級を受けるでしょう。ここでは、4級と5級の違いについて詳しく見てみます。

英検が公式に発表している、4級・5級の出題内容・形式は以下の通りです。

推奨目安出題目安出題形式
4級中学中級程度出題形式や内容が、より実用的に。身近なトピックを題材とした読解問題が加わります。基礎力をぐんぐん伸ばしていきましょう。筆記リスニングスピーキング(任意)
5級中学初級程度英語を習い始めた方の最初の目標。家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されます。英語の基礎固めに最適です。筆記リスニングスピーキング(任意)

なお、試験時間・問題数はそれぞれ以下の通りとなっています。

  • 4級:筆記35分・35問/リスニング約30分・30問
  • 5級:筆記25分・25問/リスニング約20分・25問

4級・5級ともに、筆記試験とリスニングによる試験です。どちらもスピーキングは任意での受験となります。

2つの試験の大きな違いは、問題数と単語数と言えるでしょう。4級は5級に比べて筆記では10問、リスニングでは5問、それぞれ増加します。また、合格に必要と言われる単語数は、5級では600語程度ですが、4級では800〜1,300語となっています。

小学生が英検4級を目指すメリット

小学生

中学中級レベルとされる英検4級。「中学生になってから取れば良いかな」と考える保護者の方も多いでしょう。しかし、小学生のうちに英検4級に合格しておくと、中学での英語の授業が楽になるという大きなメリットがあります。

2020年度から小学校での英語が必修化されましたが、覚える単語数が増えたり、複雑な文法を学んだりなど、学習が本格化するのは中学校からです。そして、この段階で英語に苦手意識を持ってしまう子も少なくありません。

しかし、小学生のうちに4級に挑戦しておくことで、中学英語の先取り学習が可能です。本格化した英語の授業でも躓くことなく学習を進められるため、英語を得意科目として伸ばしていけるでしょう。また、小学生のうちに英語の先取り学習をしていれば、その分他の科目の学習に時間を充てることができます。結果として、全体の成績を上げることにも繋げられるのです。

小学生が英検4級を目指すデメリット

小学生が英検4級を受験するメリットはたくさんありますが、準備不足のまま気軽に挑戦し不合格になることで、英語に対する苦手意識ややる気を損なってしまう可能性もあります。大前提として、小学生が4級を受験することは珍しくなくなっていますが、簡単に合格できるわけではないことを認識しておきましょう。

もし、お子様が受験に挑戦できるレベルなのか迷った場合は、英会話教室の講師に相談してみるのが良いでしょう。

英検4級を攻略!効率的な勉強法で合格へ

書学生

中学中級レベルの英検4級に小学生が挑戦する場合、より入念な対策が必要になります。ここでは、小学生が4級に合格するための、効率的な学習方法について紹介します。

リーディング対策①=単語・熟語に注力する

リーディング対策として最優先で取り組むべきは、単語と熟語の暗記です。4級の筆記パートは「短文の語句空所補充」「会話文の文空所補充」「日本文付き短文の語句整序」「長文の内容一致選択」の4つの大問で構成されますが、単語・熟語の暗記はこれら全ての大問での土台となります。そのため、語彙数を増やしていくことがリーディング対策の1番の近道です。

単語・熟語の暗記には、英検専用の単語帳を活用することがおすすめです。過去問を分析したうえで頻出単語のみが掲載されているため、効率的に4級合格に必要な単語を覚えることができます。

単語暗記のポイントは、毎日決まった量を覚えることを習慣化することです。普段の学校の宿題や課外活動などで忙しいかもしれませんが、1日5分や10分で良いので時間を取り、少しずつ単語暗記に取り組みましょう。なお、覚える際には目、耳、口、手の全てを活用することで、長期記憶にも定着しやすくなります。

リーディング対策②=長文対策で速読の練習をする

単語暗記と同時に行いたいのが、速読の練習です。タイトな制限時間が設けられている英検では、英文を素早く的確に理解することが重要です。一文一文を翻訳するのではなく、英語を英語のまま読む練習を行いましょう。日本語と英語の語順は大きく異なるため、和訳していると時間がかかってしまい、時間内に解き切ることが難しいためです。

英語のまま理解するためには、音読が有効です。特に、お手本となる音声を影のように追って、音声の後に続いて発音する「シャドーイング」という方法がおすすめです。和訳して読むことが癖になっている場合、黙読ではどうしても日本語の語順に直して後ろから前に読んでしまうでしょう。そのような場合は、シャドーイングでネイティブの音声に合わせて英語を英語の語順でどんどん声に出して読むことで、英語のまま理解する力を自然に身に付けられます。

リスニング対策=過去問を繰り返し聞く

リスニング対策としては、英検公式サイトに掲載されている過去問を何度も繰り返し聞くことがおすすめです。英検のリスニングは、指示の文言や例題は基本的には毎回同じです。そのため、過去問を聞いて慣れておくことで、本番は問題に集中することができます。

また、過去問を解いた後にはテキストを見ながら答え合わせと復習も必ず行いましょう。公式サイトでは過去問のリスニング原稿も公開されています。それを参考にしながら、聞き取れた箇所、聞き取れなかった箇所を明確にしましょう。

さらに、リスニングの音声に合わせて自分でも発音してみることも非常に有効です。語学学習では「発音できる音は聞き取れる」と言われています。リスニング音声を真似て自分でも発音練習を繰り返すことで、英語音声もはっきりと聞き取れるようになるでしょう。

過去問はこちら

英検4級に挑む小学生をサポート:親ができること

親,保護者

英検4級は、小学生にとってはハイレベルな試験と言えます。小学生のうちから英語の先取り学習を行い、4級合格を目指すためには、保護者の方のサポートも欠かせません。ここでは、4級取得を目指す小学生の保護者の方ができることについて解説します。

学習計画を立ててあげる

1つ目は、学習計画を立ててあげることです。

英検4級の合格には余裕を持った学習計画が大切になってきます。しかし、小学生が受験する場合、自分で長期的な学習スケジュールを立てるのが難しいかもしれません。そのような場合は、親が学習計画を提案してあげましょう。

ただし、親が立てたスケジュールを強制されると、やる気が起きないという子もいるかもしれません。課外活動や他の科目の勉強、友達との遊びなど、お子様の日々のスケジュールを踏まえたうえで、相談しながら一緒に計画を立ててあげると良いでしょう。

英単語をテスト形式でクイズ出題する

2つ目は、英単語や英熟語をクイズ形式で出題してあげることです。

まだ小さなお子様が英検に挑戦する場合、1人で机に向かって毎日単語暗記に取り組むのが難しいこともあるでしょう。また、暗記という作業に慣れていない場合、ただ単語集を読んだだけで覚えたつもりになってしまうこともあるかもしれません。

そのような状況を防ぐためには、保護者の方がクイズ形式で単語を覚えられたかをチェックしてあげることが有効です。学習計画に基づき、車での移動時間や寝る前、お風呂の中など、隙間時間を利用して、きちんと単語を覚えられているか確認してあげましょう。コミュニケーションを取りながら、クイズ感覚で取り組むことで楽しく暗記を続けられます。

英会話教室などのサポートを得る

3つ目は、英会話教室などのサポートを得ることです。

学習計画を立てたり、単語暗記のチェックを手伝ったりなど、親が学習の手助けできることは少なくありません。しかし、「適切なサポートができるか自信がない」という方もいるかもしれません。また、働きながら育児をしていて、十分に寄り添う余裕がないという人もいるでしょう。

そのような場合は、英会話教室などを利用することもおすすめです。英検対策のプロがいる英会話教室を利用することで、保護者の方もお子様も安心して学習を進められるようになるでしょう。なお、英検合格を目的に英会話教室を選ぶ場合には、教室選びも重要です。十分な合格者実績があり、英検用のコースが設置されているスクールを選ぶことで、より効率的に、確実に合格に近づけます。

英検対策なら少人数でレッスンを受けられるイングリッシュワールドがおすすめ

ここまで、小学生が英検4級に挑戦することのメリットや、合格のための効率的な学習方法について紹介してきました。

小学生での4級合格に向け、英会話教室の力を借りたいと考えている方には、イングリッシュワールドが最適です。イングリッシュワールドは、多数の英検合格者実績を誇る英会話教室です。2022年度第2回~2023年度第1回の英検合格者総数は、2,955名にものぼります。

イングリッシュワールドでは、年齢に応じたコースに加えて、英検合格を目標にした英検®対策コースも用意しています。1クラス4名までの少人数制で、担当講師がお子様一人ひとりの習熟度をしっかり把握しながら指導をします。具体的には、通年開講の「英文法(英検®)コース」および春期・夏期・冬期開講の「英検®直前対策講座」を用意しています。

「英文法(英検®)コース」では、基本的な英文の仕組み、ルールの学習から英検®対策まで行い、リーディング力とライティング力を伸ばします。「英検®直前対策講座」では、受験のタイミングで、本番形式での模擬試験、ポイントを絞った解説、得点アップのコツを中心に総仕上げまで行います。状況に応じて適切なコースを選択することで、効率的に合格に近づけます。

また、年齢に合わせて英語学習を進めていけるコースでは、以下のように年齢や状況に応じたレッスンで、無理なく楽しみながら英語力を伸ばしていけます。

小学生のお子様の英検受験を検討している方や、お子様の英語教育に不安を感じている方は、イングリッシュワールドまでぜひお気軽にお問合せください。

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